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2005年9月21日 (水)

深く、深く、考えさせられます。

この本は、ある人物について書かれていますが、この国が戦後どのように形造られたか深く、深く、考えさせられるものになっています。

戦中、満州や上海で「阿片(アヘン)王」として名を馳せた里見甫氏のなぞの生涯を追うことにより、あの戦争のなぞの一つが解けたように思います。

アヘンを扱いながら無私無欲の人であり続けた里見氏、中国を深く愛し続けた破天荒な人生が霧の中から少しづつ浮かび上がります。

それに引き換え、清廉潔白でなければならい軍人が、里見氏にたかり自らアヘンを求めて戦線を拡大していくさまは、現在に通じるものがあります。

国益とは実は名ばかりで、それぞれの利権を拡大するためにすべては行われていったとすれば、むなしく死んでいった人々の魂はどこに行ったら良いのでしょうか?

満州には、戦後の日本のすべてがあります。高度成長を遂げた戦後のわが国のシステムは、すでに大陸でテストされていたのです。

そろそろ、あの戦争を総括するときが来たのかもしれません。

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