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2006年2月25日 (土)

『亡国マンション』

国会は、わけの分からないメールの件で、右往左往していますが、もっと大事な耐震偽装問題はどうなってしまったのでしょうか?

そもそも、この国も土地・住宅政策の無策により、われわれは、今でもまともな居住環境を手に入れることができません。

その仕組みを分かりやすく説明したのがこの本です。

日本のマンションの耐用年数は、30年。それは配管がそれだけしかもたないから。

など、専門家(一級建築士)の見解が表明されいます。

「つまり、日本では土地は利用するものではなく、株と全く同じ金融商品、金融資産として考えられ、いつでも土地を処分できるように、なるべく利用せず、利用してもいつでも簡単に建物を壊して売りやすくすることを優先的に考える。だから本当は社会のために土地を利用しなければならない都市においても、非合理な土地の使い方がまかりとおってきた。だから、土地は意味なく高いのだ。」(P161)

「土地は株とは違うのだ。利用することは義務なのである。」(P165)

「『ウサギ小屋』は誰も何も決めなかったツケ」(P207)

「過剰な労働、過剰なリストラ、過剰なコスト削減、そして不合理な圧力。おそらくは、今の日本では、あらゆる仕事の現場で、似たような状況が起き、そこで働く人々が苦しんでいる。政府は見て見ぬふりをして、あまつさえ、偽装が発覚したらカネを払って臭いものにフタをしてなかったことにする。それが、この国の現実ではないのか。」(P277)

「つまり、日本経済はイカサマのポーカーゲームであり、日本はその賭博場だ。その結果、ほとんどの国民は常に敗者として不当な住環境に住まわされる羽目になった。だが、国にとって都合のいいことに国民はいつもそうしたことには無関心であり、マスコミという大本営主導による見えないシステムの偽装までわかるわけもなかった。」(P279)

「それは、マスメディアによるマンションという住居の商品化のなれの果てでもある。そもそも不動産は30年というローンを背負うことであり、マンションという商品は信用そのものだ。」(P280)

そして、最後に次の文章を引用します。

「ここまで書いたとおり、私は現状の住宅政策が続く限り、マンションを買うのは自殺行為だと考えている。」(P267)

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