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2008年4月 2日 (水)

『日本の中小企業』

日本の中小企業の財務内容は、実のところ、これまでよく分かっていませんでした。

財務省や中小企業庁が公表しているデータは、これまでもありましたが、サンプル数が少なすぎて、感覚として実態と合わないものでした。

ところが、信用保証協会、政府系金融機関および民間金融機関のデータをもとにCRD(中小企業信用リスク情報データベースCredit Risk Database)がスタートしたことにより、中小企業の財務の実態が明らかになったのです。

データ数は累計で200万社以上、単年度ベースでも56万社強のデータを保有しています。

本書では、このデータに基づいて中小企業の真実の姿を描き出すことに成功しています。

そこで、日本の典型的な中小企業は次のような企業です。

従業員数:6名

売上高:1億2,500万円(一人当たり売上高2,000万円)

総資産額:8,500万円

資本金:1,000万円

業種により、数値にブレはありますが、感覚的に納得できる数字です。

このような数字をもとに本書では、分析を行なっていますが、どれも説得力があります。

たとえば、中小企業では、売上高の大小が財務状況に決定的な影響を及ぼします。

しかし、従業員が20名を超えて、一人当たりの売上高が2,000万円を超えると安定してきます。

など有益な示唆にとむ分析がされています。

中小企業の経営者はもとより、中小企業の経営にたずさわる人には、必見の1冊です。

特に前半の四章までがいいです。

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